【コラム26】カードローンとキャッシングの違いをわかりやすく解説
「カードローン」と「キャッシング」、どちらも“お金を借りる”という点では同じですが、実際には仕組みや使い方が大きく異なります。
この2つを混同してしまうと、
返済方法や金利の違いによって損をしてしまうことも。
この記事では、カードローンとキャッシングの違いをわかりやすく比較し、目的別の選び方を紹介します。
カードローンとキャッシングの基本的な違い
カードローンとキャッシングの最大の違いは、「利用目的」と「契約形態」にあります。
| 項目 |
カードローン |
キャッシング |
| 契約形態 |
銀行や消費者金融と個別に契約するローン。 |
クレジットカードの機能の一部として利用。 |
| 利用目的 |
生活費・教育費など自由。 |
急な現金が必要なときの短期利用向け。 |
| 金利 |
年3〜18%程度(比較的低め)。 |
年15〜20%程度(やや高め)。 |
| 返済方式 |
残高スライド方式(自由返済・繰上返済可)。 |
クレジットの支払い日に一括またはリボ払い。 |
| 借入限度額 |
最大500万円以上も可能。 |
10万〜50万円程度が一般的。 |
※金利・限度額は金融機関やカード会社により異なります。
つまり、
カードローンは独立したローンサービス、キャッシングはクレジットカードの付帯機能という位置づけになります。
カードローンの特徴とメリット
カードローンは、「借入・返済を柔軟に行いたい人」に向いています。
金利が比較的低い
長期利用や大きな金額の借入でも、
利息負担を抑えられるのが特徴です。
返済方法が多様
ATM・振込・自動引き落としなど、ライフスタイルに合わせて返済ができます。
追加借入・繰上返済が自由
必要なときに何度でも借入・返済できるため、資金の流動性が高いです。
審査で個別契約するため信用度が高い
カードローン利用実績は、
信用情報上の「良い履歴」として評価されることもあります。
キャッシングの特徴とメリット
キャッシングは、「少額をすぐに用意したい人」に向いています。
クレジットカードがあればすぐ利用可能
新たな契約をせずにATMで現金を引き出せます。
手続きが不要でスピーディー
申込や審査が不要なので、
急な出費に即対応できるのが魅力です。
利用履歴がクレジットカード明細に一括管理される
支払いがカードの引き落とし日にまとめて行われるため、管理がしやすいです。
ただし、
金利が高く設定されているため、長期利用には不向きです。
どちらを選ぶべき?目的別の使い分け方
カードローンとキャッシングのどちらを使うかは、目的や返済計画によって決めましょう。
すぐに少額が必要(1〜2万円)→ キャッシング
短期で返済できる場合に便利です。
まとまった金額を借りたい(10万円以上)→ カードローン
金利が低く、長期返済でも負担を抑えられるためおすすめです。
繰り返し利用する予定がある → カードローン
借入・返済を自由に行えるため、柔軟な資金管理が可能です。
とにかく今すぐ現金が必要 → キャッシング
クレジットカードを持っていれば、その場で利用できます。
注意すべきポイント
キャッシング枠の使いすぎに注意
クレジットカードの利用枠を圧迫し、ショッピング機能が使えなくなる場合があります。
リボ払いの仕組みを理解する
キャッシングをリボ払いで使うと、
返済期間が長くなり利息が増えることがあります。
借入目的を明確にする
曖昧な目的で使うと、必要以上に借りすぎる危険があります。
信用情報に影響する可能性
キャッシングの利用履歴も信用情報に記録されます。計画的な利用が大切です。
まとめ|カードローンとキャッシングを賢く使い分けよう
カードローンとキャッシングは似て非なるサービスです。
長期的・計画的に使うならカードローン、短期的・緊急時ならキャッシングと覚えておくと良いでしょう。
どちらを使う場合も、返済日・金利・利用目的をしっかり確認し、無理のない範囲で利用することが大切です。
次の【コラム27】では、「借り換え・おまとめローンの活用で利息を減らす方法」をテーマに、
複数のローンをまとめて負担を軽くする賢い活用法を紹介します。